ここに、花見団子があります。
いや、花見団子だけど、もともと3つあったのに、2つしかない。1つ足りない。
食べようと思っていたのに、家族の誰かが食べちゃったのかも!?
そんなとき、あなたは聞きます。「食べたかったのに!なんで1つ欠けてるのっ?」
すると家族がこう答えるかもしれません。「小腹が空いちゃって・・。でも、あと2つ残っているからいいじゃん」
あなた「1つ欠けているのは嫌なんだよ。食べるなら1本まるまる食べて!」
家族「そうします(笑)」
架空の話です。
でも、この会話であなたは自分の思いを伝えられて、相手の考えも聞きつつ、いちおう次回の対策が提示されています。
これが、中学校の制服だったらどうでしょうか。
これを書いている団長夏目は親の立場なので、入学時に高額なことにとても負担を感じました。更に入学後にはほとんど着られないことに無駄を感じました。
そこで制服のリサイクルを始めました。そのリサイクルを進める内により多くの問いを持ちました。
制服は中学生にとって、とても身近なものです。以下のような問いを持つことはごく自然なことだと思います。
なぜ中学生は制服を着る必要があるんだろう?
そもそも制服って何のためにあるの?
なぜ全員同じ服なの?
なぜ暑くても寒くても同じ服装を着なければならないのかな?
制服はとても身近で毎日関わるものなのに、それらの問いを、誰に、どうやって伝えることができるでしょうか。そもそも言う機会がないし、言いやすい雰囲気ではないかもしれません。
たとえ聞けたとしても、こんな会話になるはずです。
Q.「なぜこんな重い制服を毎日着なければいけないんですか?」
A.「決まりだからです」
・・・以上おわり。
さて、団子の会話にはいくつかの大事なポイントがあります。
-花見団子を食べたかった!というあなたの気持ちを相手に伝えていること。
-なぜ団子が1つ欠けているかという問いに、相手が答えてくれていること。
-2つあればいいと思っていたという、相手の考えを聞いていること。
-自分が何が嫌なのかを伝えていること。
-会話を受けて、次はどうするか、話題にされていること。(結果は微妙だけど。)
そう、自分にとって大事なことは、団子であっても、制服であっても、どんなことであっても、「決まりだから」で終わりにせずに、こうしてお互い尊重しあって話し合うことができたらいいと思うのです。
中学校の総合学習の時間は団長夏目が自分の問いを周りに伝え、仲間をつくり、進みたいミライに向かっていく道のりのお話をします。
もう一つみなさんにお伝えしたいこと、
特に子どもの場合は、親の庇護下にあるために、親や大人のいうことが、自分の気持ちより尊重されなければいけないと思いがちです。
でも、それはちがいます。
国の法律よりも格上の決まりである「子どもの権利条約」では、子どもたちが「意見をあらわす権利」や「子どもに関するものごとは子どもにとっての最善を考える」「表現の自由」などが定められています。(子どもの権利条約)
日本では30年も前に条約国になったのですが、子どものそうした権利が守られてきたかというと・・・どうでしょうか??
しかし!約30年の時を経た今!
去年から、条約をきちんと推進するための「子ども基本法」がスタートしたのです!(オソッ!)
どんな決まりごとも、子どもの権利条約の精神にのっとって作られた、この法律のもと作らなければいけないことになっています。
だから、あなたは法律に守られて堂々と、そして気軽に意見は言ってもいいし、話し合ってみたらいいと思います。(意見を通すのとは意味が違います)
もちろん、意見がなくても、困ったことがあったら「困った」と伝えてみるのも歓迎されます。
万一受け止めてもらえなかったら、法律を知らない人だったということなので、次の大人に伝えてください。キリカエダイジ
現に浜松市も子ども向けに市長へのご意見箱を開けているんですよ!
「団子が1つ欠けてる!」、そんな気軽さで、自分たちのミライを暮らしやすくするために、自分の身近で思ったことを伝えてみませんか?
ミライ制服すすめ団