2023年1月18日水曜日

要望書を公開しました

 浜松市教育長 宮﨑正殿

ミライ制服すすめ団


「浜松市立中学の統一制服」導入の要望書


日頃から市内の子どもたちのためにご尽力をいただきありがとうございます。私たちは、現役中学生の親と制服リユース活動や性の多様性に関する活動をしている市民で構成する団体です。これまでの子育てや活動などを踏まえ、表題の件につきまして要望いたします。

■「浜松市立中学の統一制服」が必要だと考える理由

1. 高額な制服をより安く

現在、各学校で指定されている浜松市立中学の制服はかなり高額です。女子は約4万5千円、男子は約3万5千円、指定ジャージや上靴等を含めると約 6 万円〜約 10 万円と、家計に重い負担を強いています。

なるべく安く手に入れる方法として、卒業生の制服を集めてクリーニングし販売する「リユース制服」を購入するという選択肢があります。

実際にメンバーが行っている「リユース制服販売会」では制服一式4千円程度で購入でき、特に兄弟の多い家庭や、外国にルーツを持つ家庭にはとても喜ばれています。しかし現在のように学校ごとにデザインが異なる状況では、各学校の制服を取り揃えた上で、なおかつ成長途中にある生徒の身体にピッタリ合うサイズを、それぞれに揃え提供することはとても困難です。そして保護者からは「高い制服を買っても着るのは登校時だけ...」という話もよく聞きます。安価で洗い変えが容易で、日中も快適に過ごせる制服の導入を希望します。

2. 性の多様性に対応

2014 年に文科省が行った「学校における性同一性障害に係る対応に関する状況調査」以来、学校現場でも「性は多様」であることが少しずつ浸透してきています。しかし、今現在もほとんどの生徒が「制服は男女で分かれているものだ」という認識を持ち、また学校自体も「生徒自らが選択できる環境をつくる」という段階にまでは達していません。

特に生まれた時に割り当てられた性別に違和感を持つ子ども達にとって、戸籍の性別を基にした制服を強制されることはとても苦しく、メンバーが行っている当事者の居場所づくり事業の場でも、中学生からの制服に関する相談が絶えません。

一部の生徒への「特別な配慮」としてではなく、全ての子ども達が安心して性自認に沿った制服が着られ、笑顔で学校に通えるルールと環境が必要です。

そしてその取り組みを各学校に任せるのではなく、市教育委員会が率先して具体的な方針を示すことが必要です。

3.先行事例

このような「市内統一制服」の取り組みは、先行事例があります。政令市では福岡市と北九州市が導入済みで、神戸市が 2023 年度から導入予定です。浜松市近郊の街では、裾野市が 2023 年度から、掛川市と袋井市が 2024 年度から導入予定です。

経済格差や生まれ持った特徴、住んでいる地域により子ども達の幸せが左右されることがないように。浜松の子ども達の未来のために、持続可能な制服の導入をお願いします。



1. 「浜松市立中学共通の統一制服」(以下、統一制服)を、市教育委員主導で導入すること。

・価格はなるべく安価であること。

・性別や季節に関係なく、生徒自身が自由に選択できるしくみとその環境をつくること。

2. 統一制服導入のための「検討委員会」を、市教育委員会主導で設置すること。

・メンバーは、市教育委員会や各学校の教員だけでなく、保護者や NPO 団体、教育やジェンダー等に関する有識者など、多様な市民で構成すること。

・生徒の意見もそのつど汲み上げること。

・制服のあり方から議論し、より多様性や選択性を担保できる私服についても視野に入れ話し合うこと。

なお、これらは持続可能な開発目標のうち 1,2,4,5,9,10,12,13,17 番に関連しています


賛同団体(五十音順)------------------

資料1 「浜松市立中学校制服について」アンケート結果
資料2 ジェンダーマイノリティ高校生の声
資料3 制服イメージマップ
資料4 公正取引委員会 公立中学校における制服の取引実態に関する調査について

以上

ミライ制服すすめ団 事務局
mirai.susumedan[atmark]gmail.com


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